企画展 Visit PALESTINE パレスチナポスター展

日程:4月3日(木)〜6月23日(月)

会場:アウシュヴィッツ平和博物館

 パレスチナでは、1948年から現在までイスラエルによる軍事占領と攻撃が続いています。地中海に面するガザ地区は、2007年以来、軍事封鎖されています。そのため、人々の外へのアクセス、物資の行き来も制限され、生活に必要な食料やライフラインが常に不足している状況です。ヨルダン川西岸地区では、入植活動によって土地が奪われ、住居が破壊され、人々は連日イスラエルの暴力にさらされています。2023年10月7日以降、イスラエル軍によるガザ地区への激しい空爆と地上侵攻で、女性や子どもを含む、4万6000以上のパレスチナ人が死亡したとパレスチナ当局は発表しています。(2025年1月時点)しかし、膨大な数の人がいまだ瓦礫の下敷きになっており、実際の犠牲者数はそれよりはるかに多いともいわれています。イスラエル軍による容赦ない攻撃で病院などインフラ施設が徹底的に破壊され、停戦後の現在も人々は飢餓や感染症の危機にさらされ続けています。

 長年パレスチナの人々が置かれた非人道的状況を多くの方に知っていただくため、今回の企画展「パレスチナポスター展」では、「Visit Palestine Project」の1970年代から現在までのパレスチナ戦争抗議ポスター原画を展示します。展示の主な目的は、イスラエルのシオニスト政府によるパレスチナへの果てしない占領と不正が、10月7日よりもはるか前から続いてきたことを広く知ってもらうこと、そして恒久的停戦と占領という植民地政策を止めるため、ひとりひとりが考え、行動につなげてもらうためです。パレスチナが解放され、人々が尊厳を取り戻すため、私たちに何ができるのか考えてみませんか。