上毛新聞2009年(平成21年)1月20日(火)
新聞掲載記事

「アウシュビッツの聖人」コルベ神父 原画で紹介
収容所の実態など描写

 第二次世界大戦中、アウシュビッツ収容所で自らの命を差し出し男性を救ったマキシミリアノ・コルベ神父(1894‐1941)の姿を描いた絵画を展示する「コルベ神父原画展」が19日、高崎市昭和町の新島学園短大グレースホールで始まった。「アウシュビッツの聖人」と言われる神父を描いた原画11枚と関連資料を紹介している。24日まで。

 同短大の創立25周年記念事業の一環で、23日の新島襄の命日に合わせて開催。福島県白河市の「アウシュヴィッツ平和博物館」が所蔵する原画を借り受けた。

 ポーランド出身のコルベ神父は、ナチスへの不服従者として同収容所に送られた。ある時、同じ棟から脱走者が出て、見せしめに10人が無差別に処刑されることになり、神父は妻子ある男性の身代わりになると申し出て餓死刑となった。

 原画は収容所で神父と同室だったポーランド人の画家、ミェテスラフ・コシチャルニャクさんが描いた。収容所の実態や衰弱していく神父の様子などペンで克明に描写した。

 来場した玉村町上之手の加藤正信さん(66)は「他人の身代わりになった神父の生き方に感銘を覚えた。あらためて戦争反対の思いを強くした」と話していた。

 展示は午後2時かあら6時まで。