上毛新聞2009年(平成21年)1月11日(日)
新聞掲載記事

「アウシュビッツの聖人」コルベ神父
原画、手紙で平和訴え
創立25周年の新島短大で記念展

 第二次世界大戦中、アウシュビッツ収容所で男性の身代わりとして犠牲になったマキシミリアノ・コルベ神父(1894‐1941)の姿を描いた絵画を展示する「コルベ神父原画展」が19日から24日まで、高崎市昭和町の新島学園短大で開かれる。原画十数枚のほか、神父直筆の手紙や日本滞在中の写真などを展示する。

 新島襄の教育理念を受け継ぐ同短大が、今年創立25周年を記念して計画。福島県白河市の「アウシュヴィッツ平和博物館」から借り受けた原画と関連資料を23日の新島の命日にあわせ展示し、平和や思いやりの意味をあらためて問い掛ける。

 コルベ神父はポーランド出身。カトリック司祭として長崎でも布教活動を行った。ナチスへの不服従者としてアウシュビッツに送られたが、処刑の決まった妻子ある男性の身代わりになると申し出て、餓死刑に処せられた。命がけで他人を救ったことから「アウシュビッツの聖人」と呼ばれる。

 神父の絵は収容所で同室だったポーランド人の画家、ミェテスラフ・コシチャルニャクさんが描いた。身代わりを申し出る神父の様子や、収容所の実態などを克明に描写している。

 同短大宗教主任の山下智子准教授は「アウシュビッツの悲惨な歴史を物語る絵で、胸に迫るものがある。多くの人に見てほしい」と来場を呼び掛けている。

 展示は午後2時から午後6時まで。また、20日午後10時40分から、キャンパス内の礼拝堂で記念講演会を開き、学校法人同志社の野本真也理事長が新島襄の生涯について語る。いずれも来場無料。問い合わせは同短大(Tel.024・326・1155)へ。