信濃毎日新聞2009年(平成20年)12月21日(日)
新聞掲載記事

富士見 収容所で処刑 神父の絵展示

 福島県白河市の「アウシュヴィッツ平和博物館」建設などにボランティアでかかわってきた南信地方の有志グループが、第二次世界大戦中、アウシュビッツ強制収容所(ポーランド)で身代わりになって処刑されたコルベ神父を描いた11枚のペン画の原画展を、22日から諏訪郡富士見町落合のメンバーの家で開く。

 グループは、ナチス・ドイツがユダヤ人らを虐殺した同収容所の歴史を伝える同館が2003年、同市に移転開館した際の施設建設や、その後の運営に参加してきた約二十人。その一人が木工が趣味の藤井宏志さん(70)が原画の額縁を作った縁で、藤井さん宅での展示が実現した。

 ポーランド人のコルベ神父はナチスへの不服従を理由に同収容所に送られた。処刑されそうになった男性の身代わりを申し出て、水や食料を断たれた後、1941年に毒殺されたという。

 絵は、同収容所で神父と同室だった画家が90年ごろ描いた。題材は看守の暴力や飢えに耐える神父の姿などで、神父の表情に力強さが感じられる。藤井さんは「神父の姿から、人間の尊厳や強さについて考えてみてほしい」と話している。

 展示は28日までで、午前9時‐午後6時。無料。問い合わせは藤井さん(TEL.0266・65・3922)へ。